建築工事測量【 座標塾 】 ★ 後方交会 【 実践編 】



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境界図に通り芯を ◆読取点をTS へ 理想夾角は90°? 結果良好の落し穴 逆打ち重要度判断 歪みの解消理由
 

 ■ 後方交会でのTS 任意点選定と位置出しの要領、そして施工精度を維持する方法

 
 
 09 任意点選定と位置出し の要領
 
 
1. シート入射角30°以内の視通と夾角条件を満たす
 
2. 位置出しは既知点半径内 角度と距離の重要度判断
 
3. 着工時の基準点と施工関連の墨や任意点を絡める
 
4. 視通障害での補助基準点は放射1次 既知点の代替
 

後方交会のTS任意点設置の要領
 
■ TS 「任意点選定と位置出し」の要領

1. シート入射角30°以内の視通と夾角条件を満たす
 
既知点と位置出しの視通良好
 
   ◆ 既知点には原則 反射シートを活用するので、以下の弱点と対策を参照!
 
    ※ 入射角誤差・事前に把握しておく事は 【 反射シート原則論 】のこちら
 
    ※ 反射シート貼付条件と正対不可対策は 【 反射シート原則論 】のこちら
 
    ※ 反射シートが活用できない時の対策は 【 反射シート原則論 】のこちら
 
    ※ 活用できない場合に役立つグッズは   こちらのグッズ
 
 
既知点の夾角は90°が理想
 
   ◆ 国土交通省 3次元計測技術・出来形管理要領(案)では夾角は30°〜150°
 
     土木工事より精度がシビアな建築工事測量では夾角は90°(前後)が理想
 
     理由は測定距離を半径とした円弧の交点 誤差範囲が最小限に収まるから
 
     逆に夾角が広がる(狭まる)につれて誤差の影響が大きくなる(↓参考図)
 
夾角別影響範囲
 
   つまり 絞り込む座標(誤差)の影響範囲が正方形から菱形へと伸びて広がる
 
    ▼ しかし、
 
位置出し点も視通良好で
 
   ◆ 位置出し点も視通良好となると理想の90°前後・常時は難しい・・・
 
   ★ 心配ご無用!(反射シート原則論を把握していれば大丈夫)
 
     反射シート + 成果精度OKで変位なしの既知点なら 【 常にこの結果 】
 
     結果・適正点検については 【 後方交会の活用と手順 】で復習
 
 
2. 位置出しは既知点半径内 角度と距離の重要度判断
 
位置出しは距離に頼る説明図
 
   ・建築工事測量の観測範囲・現場環境・気象条件において
 
    測角は 陽炎、チルト変位等の影響を受け易いが 斜距離はまだ鈍感なため
 
   「距離に頼る」位置出しを優先する事はあるが「角度に頼る」は優先しない
 
   (※ 高低差がある場合、鉛直角が影響を受けるので計算値 高さと水距は△)
 
   ◆ 測距の安定性は基準点測量・対回観測での再測原因がほとんど角度の誤差
 
     (水平角の倍角差、観測差、鉛直角の定数差)である事でも納得できる
 
   ★ 陽炎には要注意! 精度を要するアンカーボルト等の位置出しは夕方に実施
 
   ・逆打ち(測量全般)の基本は 後視点(既知点)距離の半径内が測量範囲
 
    そして測角と測距で信頼できるのは 鈍感度で勝る測距(斜距離)の方デス
 
   「距離に頼る」とは逆打ち誘導の際、左右ではなく前後差により判断する事
 
    角度が少々ズレても距離が会っていれば通り芯 線上に乗るという考え方
 
   「距離のバランス」とは逆打ち点までの逆算距離をできるだけ均等にする事
 
    距離に比例して大きくなる逆打ち誤差の影響エリアを軽減させる考え方
 
   (↑写真のように四方360°に逆打ち点が来るようにTS任意点を選定する)
 
   ◆ X差Y差の墨出しでは 角度と距離のどちらが位置誤差を発生させる原因か?
 
     常に意識して作業する習慣が「後方交会における任意点選定」に役立つ!
 
    (※ 杭芯、境界点等のピンポイント位置出しの測設でも考え方は同じ)
 
 
   ★ 建築の現場では選定エリアが限られ 距離のバランスどころでない場合もある
 
     結局、角度誤差が発生しないよう ▼以下の点検・修正の意識が鍵となる
 
チルトと方向角の点検
 
▲ マメなチルト チェックが肝で 後視設定も点検・修正する
 
(※ チルト60″以内での修正であれば TS 設置位置はそのままでOK!)
 
  ◆ 肝心な事は既知点半径内で TSスペックと方向角精度を維持する事!
 
  (※ 距離は直視による観測であれば精度安定、角度の精度を保つ事が秘訣
 
    ★ チルト(気泡)を安定させるには ⇒ こちらの木脚 常用が必須!
 
 
▼ ちなみに・・・                       
 
・座標測定による通り芯の墨出しで「距離に頼る」を優先した方が良い
 
  代表例は柱の縦墨出しです(角度に頼らずスパンを確保する方法が〇)
 
縦墨はスパン寸法による
 
 ▲ 反射シート + マグネットの必殺技デス!  直角で出すと歪みが発生して×
 
 
3. 着工時の基準点と施工関連の墨や任意点を絡める
 
 ★【座標塾】での主張「常に同じ基準点を使用する事で歪み誤差を解消できる」★
 
   ※ 常に同じ基準点(後方交会の既知点)をA,Bとして・・・主張を言い換えると
 
  「違う場所からA,Bを観測し その座標値がA,Bの成果値と一致した場合 その場か
 
   ら測定された全ての座標値は同じ縦横座標軸に紐づき 同精度でA,Bと整合する」
 
 ◆ これはA,Bと他の測定値が同方向・伸縮なしの方眼網に同居している事を意味し
 
   TS が移動しても A,Bの測定値が一致すれば その後の測定値は後視点(既知点)
 
   距離の半径内で整合するという理屈
デス(チルト安定&方向角の維持が必須)
 
方眼網のイメージ図
 
▲ 【 後視点半径内で歪みなしの方眼網 イメージ図 】画像クリックで拡大!
 
※ この「方眼網」を「測定座標値」に置換えると理解し易いかも・・・
 
  ★【座標塾】では この理屈と継続が基軸で TS点検・反射シート・後方交会 が手段
 
  ※ 着工時の基準点を「松」 後方交会の任意点を「竹」 通り芯 交点墨等を「梅」
 
    と進捗に伴い発生する座標値データを備えた点のランク付けを一応していても
 
    上記の「理屈」を踏まえて TSを設置する度に「松竹梅」を「絡める」点検測量
 
    により整合精度を把握しておけば ランクの低い点でも昇格して継続活用できる
 
補助基準点1
 
    ★「松竹梅」の測定値が合致すれば任意点も逆打ち点も歪み誤差なし
 
    ★「絡める」点検測量を継続する事で平行直角の墨出しが維持できる
 
 
4. 視通障害での補助基準点は放射1次 既知点の代替
 
  視通障害・補助基準点
 
 
   ・常に同じ基準点の使用が理想ですが、足場、ネット等の視通障害等が原因で
 
    補助基準点を設置して 二段階方式で墨出しせざるを得ない局面があります
 
    この場合の補助基準点は直接視準できない後方交会・既知点の代替え新点
 
   (通常の補助基準点は逆打ち点が視通不可の際に 視通箇所へTSが移動する点)
 
   ※ 着工時 設置の施工基準点をBs その点から求めた後方交会の任意点をKKとする
 
   ・後視点Bs の任意点KKから放射観測した KK-1, KK-2等(枝分れ1回目)が1次点
 
    よって2次点はKK-1 から更に放射観測した KK-1-1, KK-1-2等(枝分れ2回目)
 
   ・枝分れは1回までに留め その点にTSを据えるのではなく後方交会・既知点の
 
    一方として利用する(他方の既知点は視準可であればBsか放射元のKKが理想)
 
    (2m越えの型枠内での墨出しのため 後方交会の既知点として設置 ↑写真参照)
 
   ◆ 足場・防護ネット等を外周に設置される前に補助(継続)基準点を準備しておく
 
    (着工から鉄骨建方直前まで と それ以降 の視通環境を想定して事前測量)
 
     着工時の基準点が完全に視通不可になると 補助基準点は縦横配置の原則に従
 
     い夾角90°に近づける選定が理想(縦 kk-1,横 kk-2 の1点づつ)
 
補助基準点1
 
補助基準点2
 
補助基準点3
 
補助基準点4
 
▲ 根っ子は着工時の施工基準点・期間限定の1次補助基準点の例
 
 
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